名古屋の結婚式は派手?どんな風習や特徴が?
「娘を3人持つと家がつぶれる」「嫁を貰うなら名古屋から」と言う言葉があるほど、名古屋の結婚式は「派手婚」と言われていますが、現代の結婚式も派手なのでしょうか?
派手なイメージのある名古屋の結婚式の特徴や名古屋独自の風習、名物料理を取り入れた名古屋独自の婚礼料理などについてお話します。
派手なイメージのある名古屋の結婚式、実際は?
「名古屋の結婚式は派手」とイメージされる方が多いと思います。
結婚式情報サイト「マイナビウェディング」のアンケートによると、名古屋で結婚式を行った、または結婚式に参加した方の70%以上の方が「名古屋の結婚式は派手だと思う」「少し派手だと思う」と答えています。
ただし、実際に結婚式にかけた費用としては全国平均が362.3万円なのに対し東海地方は平均354.1万円と、特別高いわけではありません(※ゼクシィ 結婚トレンド調査2020より)。
名古屋の派手婚というイメージは、結婚式にお金がかかっている=派手婚ではなく「結納式」が華やかだったことからついたと言われています。
名古屋ではたくさんの豪華な嫁入り道具を持って嫁ぐ風習があり、そんな結納式の様子から「結婚式が派手」と定着したようです。
徳川家康のお膝元でもあった名古屋。徳川家に嫁ぐ娘のために豪華な結納品を持たせたのが、豪華な結納式の始まりだそうです。それ以来、名古屋では結婚の際に豪華な結納品を持って嫁ぐことが習慣となったと言われています。ただし、現代では豪華な嫁入り道具と共に嫁ぐ方は減少傾向。
結納式自体を行わなかったり、親族や親しい友人を中心としたウェディングパーティーを行うのみというカップルも増えています。
名古屋の結婚式ならではの興味深い風習!
名古屋には名古屋ならではの結婚式の風習があります!まさに「派手」と言われるような風習もありますよ。
嫁入りトラック
たくさんの嫁入り道具をトラックに乗せて、新婦の家から新郎の家まで運びます。このトラックには紅白幕や松竹、鶴亀などの縁起の良いデザインが施され、積み込んだ嫁入り道具を見せびらかすためにガラス張りのトラックもあるほどです。
昔は見栄を張るために豪華な嫁入り道具をレンタルするなんてこともあったとか?!現在でも嫁入りトラックの風習は残っていますが少数で、ガラス張りのトラックまではほとんど見かけません。
菓子まき
結婚式当日に、新婦の家の屋根からお客様に向かってお菓子をまくイベントです。元々は近所の方への挨拶という意味でしたが、現在は余興として披露宴会場で行われることが多いです。
名披露目(なびろめ)
東海地方では引き出物の中に、新郎新婦の二人の名前を書いた熨斗を付けた引き出物をお渡しします。
これは二人の名前を披露するという意味で「名披露目(なびろめ)」や「名披露(なびろう)」と呼ばれます。
昔は新婦の名前を染め抜いた風呂敷で品物を包んで配っていましたが、現在では二人の名前を書いた熨斗を付けるという形に変わっています。
中身には1,000~1,500円程度のタオルなどが選ばれることが多いです。
呉服細工
東海地方では結納品の一つとして、反物で宝船や鯛などの縁起物を模した「呉服細工」が送られます。とても細かな細工で、縁起物として結納品に華やかな印象を添えます。
ただし現在では結納式を行わないカップルも増えていて、若い世代にはなじみが薄いかもしれません。
名古屋の県民性は「見栄っ張り」「祝い事好き」などと言われます。「お祝い事は周りと一緒に盛大に行う!」という名古屋気質が結婚式の風習や特徴にも表れていると言えますね。
ひつまぶしやういろう?名古屋ならではの結婚式の料理とは?
遠方から来てくれるゲストのために、地元の名物料理でおもてなしをするカップルも多数。
マイナビウェディングのアンケートによると、結婚式で名古屋の名物料理を振る舞った、または参加した結婚式で名古屋の名物料理が振る舞われたと答えた方は約半数!
その中の約45%ではウナギの蒲焼をご飯にまぶした「ひつまぶし」が振る舞われています。「ひつまぶし」は幅広い年代のゲストの方にもとても好評のメニューなんです♪
ラソールガーデン名古屋ではデザートビュッフェならぬお茶漬けビュッフェが人気です。
なかでも、「ひつまぶし」には行列ができるほど皆様に喜んでいただけるお料理演出となっております。
その他にも「手羽先」「ういろう」「きしめん」といった名古屋の名物料理を取り入れたメニュー構成も多く見られます。
ゲストに喜んでもらいたいというおもてなしの心と、地元に対する郷土愛が盛り込まれた婚礼料理ですね。
派手と言われる名古屋の結婚式は、祝い事を大切にする気持ちから
派手なイメージのある名古屋の結婚式。元々は徳川家に嫁入りする娘に豪華な結納品を持たせたのが始まりと言われています。
「見栄っ張り」「お祝い事好き」などの名古屋人気質も相まって、「嫁入りトラック」「菓子まき」「呉服細工」「名披露目」といった名古屋独自の風習や特徴が生まれました。
現在では嫁入りトラックや呉服細工などは行われることも少数となり、実際に結婚式や挙式にかけるお金自体は全国平均と比較してもそう変わらないものとなっています。
名古屋の結婚式の派手な風習や演出などは「ゲストを楽しませたい」という気持ちの表れでもあります。
郷土料理の「ひつまぶし」や「ういろう」を取り入れた婚礼料理もその想いのひとつ。
伝統を大切にしながらゲストを心からもてなす、名古屋人気質が詰まった結婚式といえるでしょう。
名古屋の邸宅型結婚式場「ラソールガーデン名古屋」では、皆が笑顔になり、心に残る結婚式を提案します。